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試写会が終わりました

こんばんは。

一昨日に無事、『適切な距離』試写会を終えることができました。
沢山の方にお越し頂き、良い公演となりました。

ご覧になられた方、平日のお昼間にお越し下さりありがとうございました。またどこかでもう一回観たいなって思って頂けたなら幸いです。
そして、まだの方も是非どこかでお会いできればと。

ありがとうございました。

大江崇允
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2012-03-02 : 創作の過程 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :

時光陸さんのインタビューです。

今回は弟役である時光陸さんからのインタビューです。

23040011.jpg


1
『適切な距離』に出演する経緯を教えて下さい。

はい、某SNS上で募集要項を発見し、年代や設定も近いものがあったので、真夜中だったにもかかわらずその場で応募しました。
その後、書類審査とオーディションを通過し選んでいただくことになりました。
「礼司」は初めてオーディションで勝ち取った役です。

2
稽古で何か特徴的なこととかありましたか?

はい、丸一ヶ月行った稽古そのものです。

3
稽古で印象に残ったエピソードとかありますか?

はい、自分はすごい天然パーマなのがコンプレックスで、今までストレートパーマや、ヘアーアイロンに頼っていましたが、稽古を進めていくなかで、そういった偽りの行為は「礼司」にとっても、「俳優としての自分」にとっても「必要のないこと」なんじゃないかと気付き、天然パーマ丸出しで参加するようにしました。そのクリクリ頭がキャラクターとしてもピッタリだったみたいで、ヘアメイクもそれで採用されることになりました。その経験から「ありのまま」の大切さを学ばされました。ただ、クリクリ頭を初めて見た大江さんが、監督の許可なしでパーマかけたのかと勘違いなさり、少し叱られましたが。(笑)

それと劇中に「ポカーンとした顔の礼司」というのがあったのですが、普段したことがないことを自然にするというのがこんなにも難しいのか!と思い知らされました。その日の稽古が終わって、家に帰って鏡の前で顔がつる程練習しました。

4
脚本について、読んでみてどう感じましたか?

はい、正直初心者には難しすぎるやろ、と思いました。読めば読むほど迷宮入り、というか、いくつか出てくる中で、どの世界を軸に作っていけばいいのかが一番悩みました。その頃は正解を探そうとしていたのだと思います。ある時正解を諦めてみたら、目の前のことが全て正解に思えました。

5
主人公の生まれなかった弟、礼司を演じてもらいましたが、役柄についてどう思いましたか?
また、どう取り組みましたか?

はい、最初は可哀想な役なんだと思いましたが、監督や先輩役者さんと稽古を通じて、物語の中で「唯一の光」だという結論に至り、子どもの頃の素直な気持ちや好奇心、集中力を大切にしました。

6
撮影はどうでしたか?
印象に残ったエピソードとか教えて下さい。

はい、何といっても「したいこと」をさせてもらえている訳なので、楽しかったこと辛かったこと、全てのことが勉強でした。
カメラの櫻井さんには、「役者は自分の映り方をわかってないといけないよ」と教わりました。
撮影監督の三浦さんは皆が寝ているにもかかわらず、照明を試行錯誤してらっしゃいました。
衣装の増川さんと知さんは、いつも寒くないように気を遣ってくださり、メイクの平野さんは、ややこしい天然パーマを毎日セットしてくださいました。
制作の横田さんの優しい手料理も自分を含め、全員の活動源でした。
改めて「映画」は素晴らしい芸術だと思いました。

7
演じたり観たりして、好きなシーンとかありましたか?

はい、自己満足になってしまうのですが、ゴキブリを触るシーンが好きです。初め台本には「ゴキブリをティッシュでくるみ、捨てる礼司」とあったのですが、役を感じていく内に「礼司なら素手で触る」気がしてきて、監督に変更していただきました。生のゴキブリには鳥肌がたちましたが、初めて「俳優」の仕事をした気がした、大切なシーンです。

8
共演者やスタッフはどうでしたか?

はい、前述のとおり素晴らしいチームです。初めての映画制作現場だったので、自分の中で「適切な距離」チームが映画制作の根本になったと思います。

9
監督のことについて聞かせて下さい。

はい、役者のくせに大江監督の演出には敵いませんでした。かつて役者としての活動をされていたことも大いに関係あるのだと思いますが、人間の小さな動きの心理描写や、人間関係の描き方は素晴らしいですし、見習いたいところです。派手すぎず地味すぎず、いつも「適切な演出」をつけてくださいました。
何かハプニングや変更点があると、周りがとやかく言うのを両手で一切断ち切り、自分の世界に入り、数秒で「こうしよう」となる。あの瞬間がものすごくカッコイイ!

10
弟の礼司として雄司のことをどういう存在だと受け止めていましたか?

はい、やはり羨ましいという気持ちはありました。無事に産まれたこと、母親の愛情を受けられていること。そのくせに母に反抗的で、親不孝な兄が少しだけ憎くもありました。僕が産まれていたら母もあんなに苦労しなかったと思います。


最後に自由に何かあったら教えて下さい。

色んな思いが秘められた、映画「適切な距離」が、一人でも多くの方に観ていただけるように願います。
2012-02-23 : 創作の過程 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :

「映画を始めるまで」

「映画を始めるまで」

どうも、『適切な距離』監督の大江です。寒い日が続きますね。インフルエンザに気をつけて下さい。

さて、今日はタイトルのことを書きます。かなり長いですので、何回かに分けて読んで下さったりしても、え~、大丈夫ですので(笑)
どうぞ、お付き合い下さい。

もともと僕は大学でIT関係に就職する学科に通っていましたが、確実に向いていなかったので20歳で転部して舞台芸術を始めました。友人の脚本家、菊池開人には当時「電車でネクタイの結び目がカマキリの頭に見えて怖くなったから」辞めたと言っていたみたいです(笑)

舞台を始めて僕はこの世界で生きて行くと決め、とにかく戯曲から演出から役者と迷いなく挑み、励み続けました。周りには余所見をしたり、自らの道に懐疑的になったりする人がいましたが、それを横目に見ながらひたすら、です。何か自分の才能みたいなものを信じていたというより、目の前の課題と直面しながら今いる場所についてただ何も疑わなかっただけだと思います。

運良く師に恵まれ、ルコックシステムという演技システムを教えて頂いたことも大きいです。
人を見る、こと。
その他、単に基本の型を学んだだけなんですが、その基本が今の僕の全てです。当時以上に今は実感します。基本が身についているので、誰にも負けない気がします。

師の言葉で印象的なものを二つ挙げます。
演技に大切なことは「想像力と感受性」。口酸っぱく言われました。
(僕の意訳ですが)想像力は人間や目の前に広がる世界を見る力、感受性は
その広がる全てを感じて受け止めて自分へも潜る力だと勝手な解釈をしております。
個人的にはそこに「羞恥心」って付け加えて人には話しますが。自分がやっていることは恥ずかしいことなんだ、もしくは一歩間違ったら恥ずかしいものへと豹変するものなんだ、ということです。大事ですよね。
あとは「芝居は似顔絵」という言葉。
(僕の意訳ですが)例えばイチローの似顔絵を書くとします。10人が書くとその全部はバラバラです。ヒゲに特徴を置いて誇張する人もいれば、あの独特のバットを掲げる仕草を中心に描く人もいます。全部が違うイチロー。でもどれもちゃんとイチローなんです。つまり一つの役についてアプローチは様々で、その役者自身がどこを面白がっているのかが重要です。

自論があります。《演技の上手い人は嘘をつくのが下手な人である》と。人間って伊達じゃなくて、どんなに上手く(演技として)嘘を言っても暴かれてしまいます。
他人を知り、自分と向き合い、いかにして自分の筆で絵を描くのかが試されてしまう。演じるってそれぐらい怖い場所に自分の体と心を晒すということだと思います。だから僕は俳優を尊敬しているんですけどね。

さてさて、僕は大学在学中にさっきの菊池たちと劇団を作り、芝居でやって行こうと励んでいました。
が、客が入らない…。とにかく入らない…。
三人の客の前で三時間半の芝居をしたことがあります(笑)
批評家からの評価は悪くありません。小さい賞も頂きました。
僕達は「面白い演劇を作る」ことを続ければいつか上手く行くはずだ、って信じていました。
現場はボロボロです。人間関係もよろしくない。でもとにかく個々が面白いものを作るために前を向いていたら、と。ストイックに山の頂きを目指すことがある種の美学でした。妥協はしない。それが観客に負けたくないという僕のプライドでした。全く、くそ真面目ですねえ(笑)

でも僕の中では停滞して上手く行かなくなって劇団を辞めて、今の相棒の戸田彬弘とチーズfilmとして映画の活動を始めました。
戸田監督映画『花の袋』にプロデューサー(とちょこっと脚本)で初めて映画に参加して、今でも奴の映画では僕がサポート役です。
もっと良いこともその逆もこれからあるでしょうが、切磋琢磨してお互いが両極のど真ん中でやって行ければなあと思っております。

そういえば、辞めた途端に劇団が大きな賞を取り始めたんですけどね(笑)
皮肉ですが、まあ、嬉しいです。本音で。

そんな劇団時代の経緯があったからかもしれません。『適切な距離』ではチームでものを作ることの大切さをすごく感じました。自身の才なんて底が見え見えで、だけど今は良い仲間に恵まれてるなあと誇張なしで言えます。

ブルドーザーの破壊力と無骨なまでの集中力で皆を引っ張り、苦しい時こそ僕にない角度をくれる戸田くんがいて、「光がないと真っ暗で映画は作れないから一番重要なんです」と照明を作り、画に映るもの全部をプロデュースしてくれる三浦くんがいて、カメラを黙々と素晴らしい場所へ置いてくれる桜井さんがいて、クールなメガネの奥に秘めた情熱で信じられないぐらい拘ったMAを成し遂げてくれる竹内氏がいて。
おっと、身内を誉める恥ずかしい文章になっておりますがご容赦を。
独特のセンスでバシッとイメージの湧く服をくれる増川嬢がおり、持ち前の明るさで安心させる平野嬢がおり、慣れない美術に奮闘してくれた酔うと妙に色気が爆発する寄川嬢、天然炸裂藤本助監督、「監督のうんこ待ちでーす」ばかり言う角田助監督(トイレ時は放っておいてくれよ)、半ケツで照明機材を支える竹田純、そんな動物達を笑顔と炊き出しで包んでくれる横田嬢。
まだまだ色んな人が好き勝手やった映画なんですが、とりあえず常連を中心に、ふうー。

そんな映画『適切な距離』、試写会やりますので、初めての人も観たことある人も是非いらして下さい。
ではでは。

【告知】大江崇允監督、映画『適切な距離』の試写会を行います。2月28日15:30から渋谷の映画美学校試写室で行います。ご来場ご希望の方は @tekisetsu へメッセージを送って頂くか bluecheesefilm@gmail.com までご連絡下さい!入場無料です。
2012-02-19 : 創作の過程 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :

母親役の辰寿広美さんにインタビューさせて頂きました。

今回は母親役の辰寿広美さんにインタビューをさせていただきました。

□『適切な距離』に出演する経緯を教えて下さい。

一度現場をご一緒したご縁がありまして、監督からお電話をいただき、オーディションで採用された次第です。

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□稽古はどのようなことをしましたか?

クランクインする前の2週間を使って、台本の解釈を統一するために話しあったり、ごはんを食べたり、テキストをつかいながら稽古しました。とにかく、共通言語をお互いに見つけるために、ずっと顔を付き合わせていましたね。お陰さまで演技では撮影入ってからはあんまりNGはなかったような気がします。

□稽古で印象に残ったエピソードとかありますか?

私の息子役の彼女役、安藤さんが、ストレッチを知らないことに驚きましたねぇ~。後は監督が困った時に無茶ぶりで、『辰寿さんはどう思いますか?』と言うてきはるのが驚きでした。実に面白かったです。(^-^)

□脚本について、読んでみてどう感じましたか?

初見で私は『むっちゃおもしろい!』とおもいました。この情報があっという間に手に入る時代に、アナログな『日記』というツールを使ってしかコミュニケーションを取れない、それも親子だなんて、私にはありえない世界感がとてもそそられました。とにかく、台本が面白かったですね。

□母親を演じてもらいましたが、役柄についてどう思いましたか?
また、どう取り組みましたか?

今までにない、やったことのないキャラクターでした。感情をまともに出さないけど、守るべきものを守り、ちゃんと社会性を持ちながら、家庭では不遇な母親。すごく私とは正反対な生き方のように思いましたが、やはり人間。必ず共通する部分があり、そこを探しながら演じました。だから、役者としてたまらなく楽しい作業でした。

□撮影はどうでしたか?印象に残ったエピソードとか教えて下さい。

とにかく楽しかったです。待ち時間は長かったですが、それも楽しかったです。撮影期間中、監督の誕生日があって、みんなでサプライズしました。見事に引っかかってくれました。その監督の姿や、みんなの団結力を思い出すたびに最高に楽しかったカンパニーだと思います。

□演じたり観たりして、好きなシーンとかありましたか?

端からみると歪んだ母親に見えますが、そんな親でもやっぱり子供を思っているんだと思えた時、たまらなくこの母親がいとおしく思え、息子が愛らしく思えました。最後の荷物を送り、電話をしたシーン。みんな不器用だけど、一生懸命もがきながら、生きてるんですね。

□共演者やスタッフはどうでしたか?

もうおわかりだと思いますが、最高にいいカンパニーでした。(^-^)一切不満はありまっせん!(`▽´)

□監督のことについて聞かせて下さい。

寒さとお腹が弱い人です。ダウンジャケットの上にダウンジャケットを来て、マフラーをして帽子を被るくらい寒がりな人です。みんなをとても大切にしてくれる人です。だから素敵なカンパニーになるんだと思います。後、妥協しないところが好きです。作品の良し悪しは、リーダーの人間性だと思います。

□最後に自由に何かあったら教えて下さい。

距離感って人それぞれで、器用な人もいれば、不器用な人もいて、嫌いな人もいれば好きな人もいる。人間関係はとても難しいと思います。この作品の登場人物は皆不器用な人達で、もがき苦しみながらも自分の、自分らしい生き方を探しています。 答えはないかもしれないけれど、それでも強く生きて行こうと努力する、そんな人ばかりが登場します。

私はこの作品は、ずっと模索しながら、止まることなく動き続ける、私の尊敬する人間のあり方を描いた素敵な作品だと思っております。

たくさんの方々に観ていただき、いろんな感想をお聞きしたいと思っておりますので、せひぜひ観に来てください!

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2012-02-16 : 創作の過程 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :

内村遥インタビュー最終回です。

インタビュー最終です。

内村 自分の過去の暗い部分を思い切り吐露するシーンはやっぱり浮いちゃっているんじゃないかと思っていたんです。そしたら、大森一樹監督や 黒沢清監督とかが「演劇をやっている青年をそこで表現できるから良いし違 和感なかった」って。大御所に言って頂いてホッとするっていうのもズルい 話なんですけど(笑)
-あんなこと言う奴いないんだけどね。
内村 いないですよ。でも大江さんがいたって言うからね。

-脚本の話になるけど、あれあそこで説明しなきゃいけなかったんだよ。
内村 うん、そうですよね。 -そりゃ分けて色んな所でちょこちょこ言って行くことはできるんだけど、 そんなんに尺取りたくないなあ、早く弟出したいなと思っていたから。印象 に残ってほしい内容だし、全部言わないといけなかった。ああ言ったら「あ れ説明やん」って言われにくいから。ははは。
内村 (笑)あれ、全然説明的ではないですよ。
-ただの説明だけど、それを逆手に取れないかなあと悩んでいた時にあんな 感じで言っていた奴をハッと思い出したの。
内村 “俺の双子の弟はただの肉の塊で生まれて来たからね。髪の毛、爪 ―”って全部思えてますからね。台詞が抜けないんです。多分、ほぼ抜けて ない。
-内村君の一部になっているのかなあ。 内村 なんかこう、他人とは思えない(笑)。日記を燃やすシーンがあって、 あそこまで闘ったり向き合ってきた日記を燃やす心情をどこに持っていく かってずっと考えていて、でも監督に聞くのも嫌だったんです。と、ちょう どその撮影の日に原作(ストーリー)を作った菊池(開人)氏が現れて(笑)
-来い来いって言ってたんだけど、たまたま来たね(笑)
内村 たまたま来たんですよ(笑)。悩んで悩んで、最後リハーサル行く前に その菊池氏に「日記燃やすってどういう気持ちですかねえ?」って聞いてみ たら「晴れやかなんちゃうん」って。格好良い、そうだなって。晴れやかだ なって。納得しました。 だからこそその先のこと、そこで終わらせたくないですからそこが難しかっ た。
-永遠に母との関係は続いて行くからね。 内村 そうそう。終わりではない。
-ラストシーンもそうよね。母との電話のシーン。感傷的なのからドライな ものまで何パターンか撮ったよね。
内村 最後、母に対しての「ありがとう」って言葉をどこに持って行くかで すよね。でもまあ、あれで良かったのかなと。
-そうね。小説読んだ感じだと、もう少し劇的なシーンに感じたよね。
内村 そうそう。
-台本上は始め最後に字幕でシメの言葉を書いていたんだけど、消したね。 小説はそれで完璧だったんだけど、やめたよなあ。
内村 うん、映画の場合はシメを入れちゃうと今まで描いた生々しさみたい なのはなくなる気はしましたね。蓄積した負荷がなくなるかなと。常に負荷 をかけながらの作業をスタッフ含め皆がクランクアップまで続けていたの に、それが台無しになってしまいますからね。 懐かしいなあ、やっぱり。でも以外に稽古稽古、荒んでいたとか言いながら 僕ね、クリスマスはちゃんとやっていたりするんですよ。奈良の方へ行っ て、ちゃんと食事して、とか(笑)。だから全部が全部重たいままクランクイ ンした訳じゃないんですよ。染まり過ぎないようにと。大晦日もちゃんと 『夕暮れ』(2010年、戸田彬弘監督、チーズfilm製作映画)で共演した札内幸 太の家に行って泊まってお雑煮一緒に食べたりしました。 普段の撮影だと変なことすると役が落ちないかと心配だったりするんで す。でも一カ月もあの家に住んでいると役なんか落ちないと判り切ってい て、役ありきのイベントだったなと。未だに驚くのは撮影の時と今の自分の 顔があまりに違うことです。上映に来てくれるお客さんが僕に気付かない (笑)。葛生賢さん(批評家・映画作家)ですら試写会で「主演の内村さんです か?」って聞き返すぐらい顔が変わっていた。それは意識してない所で面白 かったですね。それはもしかしたら次の今泉力哉監督作品(『こっぴどい 猫』)でも同じかな。なんか分かってもらわない(笑)。
-『こっぴどい猫』の話をしようか。終わってすぐ行ったの?
内村 オーディションは東京のCO2上映が終わって二カ月ぐらいしてです。 ワークショップオーディションが終わってね、肺気胸になってしまいまし て。キャスト発表の翌日が手術だったから正直戻れるか微妙で、でも今泉監 督はそれを待ってくれました。ありがたかったですね。 共演したモト冬樹さんを見て、引き出しの多さに驚きました。人徳と。ああ いう風になりたいなあと思いましたね。
-役としてはどうだった? 取り組み方の違いとか。
内村 『こっぴどい猫』では身体と心の重心を意識しました。ちょっと探り ましたね。どこに心の重心があるか、足がここに行くか、とか考えたり。も らった役のような悩みを抱えた人間にはどこか特徴的なものがないかと。正 解はないですけど、探りましたね。歩き方もですね。 今泉監督は凄くフェアに接してくれました。いいものを作るっていうことだ けに徹してくれていたし。嬉しかったですね。「内村君は絶対遅刻をしない 人だから」とか、何故か嬉しかったですね(笑)。賞(CO2男優賞)をもらったりすると敬遠されることってあるんす。だけど今泉さんはフェアにいいも のを作ることだけ見ていて、そこに僕を選んでくれたので感謝しています。 『こっぴどい猫』はこれからですね、『適切な距離』同様上映など。とりあえずゆうばり国際映画祭でやって、ですね。
-面白そうだよね、早く観たい。一刻も早く観たい。
内村 凄く面白いですよ。下北沢映画祭のプレミア上映に友人が何人か来てくれていて、物凄く笑ってました。それは役者とは関係のない人達なんです けどね。みんな共感できる部分があるっていうのが今泉さんの強さ、凄さな んですよね。130分?
-おお、長いね。
内村 もっと切るって言ってました。当初は130分だったような。でも長く 感じないんですよ。ゆうばりでしっかり評価されてほしいなと思います。
-うん、楽しみやね。では、最後に何かない?
内村 最後に、ですか。そうですね、大江作品の次回作に期待するというこ とですね、もう。
-twitterでこっそり作り始めてるけどね(笑)。発想として新しいメディアを 使って創作するって面白いなと思いつつ、今はとにかく消費してくれたらい いなと、つぶやきを。まあ、色々とこの先に見える新作への具体的な還元、 展開方法も考えているんですが。
内村 色々考えて行きたいですね。大江さんの新作もそうですけど、やって 行けることが夢だし、それこそ近くて遠い夢だし、でも叶うってわかる夢で すよね、これはきっと。そういう良い年齢だし時期になったんだなあと実感 しますね。昔は映画自体が雲を掴む行為だったし、今も胸を張れるってこと ではないけど映画やってるんだって想いはある。叶えられるんだって確信が ある夢だし、だから実現していくんだなって思う。それは大江作品に関わら ず、できるんだって気持ちは持ってやりたいです。年を取るのは悪くない、 と。しっかりやっていけばチャンスはやって来ると思っています。その準備 を最低しておかないとと今は考えています。
2012-02-13 : 創作の過程 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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プロフィール

tekisetsu

Author:tekisetsu
映画『適切な距離』

2012年9月1日(土)~14日(金)連日21:00~新宿K's cinemaにて公開が決定した大江崇允監督最新映画『適切な距離』公式blog。第7回CO2にてシネアスト大阪市長賞(グランプリ)。主演の内村遥が男優賞受賞。断絶した親子関係。生まれなかった弟と母の幸せな生活。久々のコミュニケーションは、母の嘘の日記だった。

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