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イメージの蓄積

こんばんは。『適切な距離』監督の大江崇允です。
また時間が経ってしまいました。

写真と映画はやっぱり違うなあと思います。
映画は動画なので、写真にならない画と言いますか、それ一枚では完結しない画の積み重ねによって映像イメージを観客に体感していただくものだなあと。

例えば、こんな感じ。

シーン10 喫茶店(夜)
男がジッと席に座っている。

なんてシーンがあったとします。
映画において、この一枚の写真はなんてことないシーンなんです。
だけど、シーン9で人を殺していたら、はたまた不倫相手とラブホテルから出ていたら。
そうするとこのシーン10は意味が変わってきます。

映画って、多分こういう映像の連続性をどれだけ理解しているかなんだろうなと。
観客は映画が始まった瞬間から終わる90分後まで、倍々にイメージが頭の中に膨らんで行きます。
シーン1が「1」だとすると、シーン2では「2〜5」、シーン10では「100?」になっていると思います。
逆に言えば、シーン10で観客の脳を「100」にまで膨らませていれば、それは非常にすぐれた映像になるのではないでしょうか。
観客にとってどうでもいい情報やすでに知っている重複、面白くない糞ドラマは「1+1=0.5」になってしまうと考えていいと思います。
効率よく観客の脳を刺激し続けるのが大切です。

だから、時になんてことない男女の恋愛(出会いから別れ)のシンプルな映画に涙する訳です。
物語とは、つまりは事件ではなく、映像の蓄積なんです映画にとっては。
人が活き活きと生きていれば、その映像の蓄積が映画体験に昇華されるはずなんです。

写真は時間を閉じ込める表現ですが、映画は時間を垂れ流す表現です。時間芸術です。

そういうことを考えながら、創作をしているんだと思います、映画を作っている人たちは。

では。
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2014-05-05 : 大江日記 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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プロフィール

tekisetsu

Author:tekisetsu
映画『適切な距離』

2012年9月1日(土)~14日(金)連日21:00~新宿K's cinemaにて公開が決定した大江崇允監督最新映画『適切な距離』公式blog。第7回CO2にてシネアスト大阪市長賞(グランプリ)。主演の内村遥が男優賞受賞。断絶した親子関係。生まれなかった弟と母の幸せな生活。久々のコミュニケーションは、母の嘘の日記だった。

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