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映画というジャーナリズム

『スティーブ・ジョブズ』を読んだ。刺激的な自伝であり、素晴らしい物語でもあった。五回は泣いた。作家のウォルター・アイザックソンの文章も格別だったからだと思う。時間軸に捉われることなく、こちら側が気持ち良いように綴られていた。まるでAppleの製品みたいに。あぁ、書いていて訳者の井口耕二氏みたいな文体になってしまった…。
アイザックソンの次回作は『ビル・ゲイツ』で決まりやな(笑)
作中でのジョブズとゲイツの関係と成長がめちゃめちゃ興味深い。ジョブズに寄り添いながらもゲイツの描写から物語に対する批評性も忘れていないのだろうなとうかがえる。同時にアイザックソンの目線が文章自体の主体だから余計気持ち良い。アイザックソンから見た世界、まるで映画とカメラの関係のように素晴らしい位置関係だった。

映画はカメラを置く訳です。どんなに感傷的になって主人公に寄り添ってもその人は他人な訳です。カメラが僕や観客です。
はっきりと他人であると認めて、他人としてこの世界とはちょっと違った別の世界を作って、それを厳しく暖かく見つめる目が必要です。

どんなに似ていても映画の世界と現実は別のものです。映画とはまず自分で存在しない世界を細かく作る必要があります。
そのあと、存在しない世界に出向くジャーナリストになって、アイザックソンがあの本で行ったことを映画世界とカメラの関係でやり抜くことが映画作りなのではないでしょうか。

読んで頂きありがとうございました(笑)
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2012-02-22 : 未分類 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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プロフィール

tekisetsu

Author:tekisetsu
映画『適切な距離』

2012年9月1日(土)~14日(金)連日21:00~新宿K's cinemaにて公開が決定した大江崇允監督最新映画『適切な距離』公式blog。第7回CO2にてシネアスト大阪市長賞(グランプリ)。主演の内村遥が男優賞受賞。断絶した親子関係。生まれなかった弟と母の幸せな生活。久々のコミュニケーションは、母の嘘の日記だった。

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